関節リウマチ

関節リウマチは女性に多く、手・足の関節が腫れて痛みが出る病気です。原因は現在でも明らかになっていませんが、何らかの免疫の異常により自分の関節を攻撃してしまう疾患です。
以前は関節リウマチになると徐々に関節が破壊され自分では動けなくなり車いすになる方も多くいましたが、1999年にMTX(メトトレキサート)がわが国で関節リウマチに対し保険で治療が可能となり、その後の経過が大きく変わりました。更に2005年には更に強力な生物学的製剤(化学合成で作るものではなく、生体が作る薬物)が発売され、ほとんどの方がリウマチで苦しむことがなくなりました。(ただし薬剤が高額であるとの欠点はあります)

そのため当院でもメトトレキサートを中心とした世界で標準となる治療を行っています。その際可能な限りステロイド、痛み止めの併用が少なくなるような治療を目標としています。というのは痛み止めの長期間の使用は胃腸障害(潰瘍等)、ステロイドの使用は感染症やステロイド性骨粗しょう症、高血圧、糖尿病などの合併を引き起こす可能性があるためです。

関節リウマチが心配、あるいは現在の治療で本当に良いのか疑問に思っている場合は、是非当院で相談していただければと思います。お待ちしています。