
首の痛み
頸部の痛みも様々な原因から生じます。一般的には頸椎の変形や寝違え等から発生すると言われています。
しかしよく診察をすると首の骨やその下の胸椎の横が固くなり、場合によっては押すと痛い場合があります。
その固さが酷くなると、腕への痛みやしびれが出る場合もあります。(ただし首の神経が圧迫されてもそのような症状は出現します)
そのため当院では頸部の痛みの治療の主目的としてその筋肉の固さをとるため治療を行っています。
筋肉のはりは骨盤の仙腸関節の具合が悪いと出現しやすいため、特に慢性化した方には当院では仙腸関節から治療を行い、
更に漢方薬で上半身を温め(こわばりは温めると楽になるため)・筋肉のはりをとったり、電気治療を併用していきます。
残念ながら首へのマッサージ単独ではその場では気持ちいい場合も多いと思いますが、すぐに症状は元に戻ってしまいます。
なお治療を続けても症状に変化が無い場合にはそのほかの原因(ガンの転移など)がないかMRIを行います。
代表的な症例を提示します。
症例1 20代男性 朝起きたら首が痛く動かすのが大変だった。
レントゲンでは特に異常はなし
後頚部の筋肉がとても固く押すと痛みがあり。
筋肉を温めほぐす漢方薬とカラーを処方した。
その後症状は改善。
症例 2 60代女性 慢性の頚部痛
5年位前から首を動かすと痛みがあった。最近になり腕への放散痛が出現し来院。
レントゲンでは年齢相応の変化のみ認めた。
首の後ろの筋肉はこわばりが強く、押すと右腕に放散する痛みがあり。
仙腸関節への理学治療を行うことにより、こわばりは改善しそれに伴い腕への放散痛も改善。
干渉波治療と漢方薬治療を行った。
その後は症状が出現した場合に治療を継続している。